西予市M様邸 薪ストーブ設置工事
以前、斧を買いにムーミーへいらっしゃったMさま。
他社で薪ストーブを設置してもらったのですが、
薪ストーブの火力は常時、強でゴーゴー燃えており、
とても燃費が悪く、
料理は出来ないし、わずかなお湯すらも沸かない。
外出して帰ってきた時には火が消えているので とても寒く、
煙突もシングル煙突なので すぐにススやタールが溜まり、
最近では、1シーズンの間に4回(2か月で1回)のペースで
煙突掃除をしなければ使用できない状態だとのこと。
煙突が詰まった日には、寒い中、
ご主人さまが帰って来られるのを待ち、
夜な夜な、煙突掃除をされていたのだとか・・
こんな生活はもう、うんざりだ・・と、
ムーミーへ薪ストーブ取り替え工事のご依頼のお電話をいただきました。
そこで、
当社の薪ストーブを体感して頂き、
極力お金もかからないよう 使える部分は利用しつつ、
今度こそは、快適で楽しい、薪ストーブライフをおくっていただけるようプランニングし、
ご提案させていただきました。
吹き抜け天井辺りから外部へは、
二重煙突が使用されていましたが、
室内は、1カ所 急な勾配で煙突が曲げられており、
排気がスムーズに行えていませんでした。
すべてのお宅の煙突を、
まっすぐな直抜きで取り付け施工してきた当社としては、
M様邸も同じように施工したいのですが、
まっすぐな直抜きにすると、ちょうど 棟がかかってしまいますし、
新しい場所へ設置するとなると、
お金も余分にかかってしまいます。
(炉台・炉壁工事、屋根穴あけ工事、現在の屋根伏せ工事・・)
そこで、今回は、
炉台・炉壁、二重煙突部分と丸トップはそのまま利用し、
薪ストーブはデファイアントに取り替え、
~取り替え前~ ~取り替え後~
室内は排気上、影響がない程度の緩い勾配で煙突を曲げ、
全て断熱二重煙突に取り替え、
頑丈な補強金物で補強しました。
~取り替え前~ ~取り替え後~
~取り換え工事の模様~
使用されていた薪ストーブやシングル煙突は、
リサイクルされるとのことで
灰を取り除き、バラせるところはバラし、
ご近所のリサイクル業者さんのところへ運搬しました。
取り外したシングル煙突の内部。
固形状のススやタールが、カチカチに固着していました。
断熱二重煙突から出る、微粒子のさらさらパウダー状のススとは雲泥の差です。
取り外し終えたので、
断熱二重煙突を取り付けていきます。
専用の補強金物(FS ウォールバンド ワイド)を使って、
強風時や地震時でも ビクともしないよう、
梁と煙突とを頑丈に固定していきます。
吹き抜け手すりの笠木のところは、
二つ割バンドは二重煙突用に交換し、
支持金物は以前使用されていた金物を再利用しました。
1階も同じく、
専用の補強金物(FS ウォールバンド ワイド)を使って、
梁と煙突とを頑丈に固定していきます。
運び込まれたデファイアントと煙突を接続し、
デファイアントの耳(ウォーミングシェルフ)や
防熱板などを取り付けたら完了です。
無事、きれいに取り替え工事を終え、
今日から早速お使い頂けるように、
火入れ式を行います。
「安全に薪ストーブを楽しめますように」
と願いを込めながら、 二礼 二拍手 一礼。
そして、塩払いでお清め。
つづいて、火入れをし、慣らし焚きを行っていきます。
※「慣らし焚き」とは・・
新しい薪ストーブを一気に高温で焚くと、
鋳物のひずみや破損の恐れがありますので、
ストーブサーモメーターが 260℃以下の状態で
3~4回に分けて焚き、温度の上昇と冷却を繰り返します。
これによって、 鋳物の接合部を馴染ませることができ、
耐久性も向上します。
当社では、 この慣らし焚きを
時間をかけて、 きっちり行っています。
長年、薪ストーブで大変な思いをされてきた分、
このデファイアントや断熱二重煙突のことも 始めは、
「半信半疑です~。」とおっしゃられていた奥様。
慣らし焚き中、あっという間に沸いたポットのお湯や、
煙突の引きの良さに驚かれ、
「半信半疑が少しなくなりました~。」と✩
そして、後日、訪問すると、
「半信半疑が消えました~。
お湯はすぐに沸くし、少しの薪で長時間あったかいし、
以前はすぐ2階に暖気が上がって、1階がとっても寒かったのに、
今は1階も2階もとても温かくて。
この間なんか、暑くなって、夕方薪を入れるのを止めました 笑」と。
喜んで頂けて、なによりです♡
これからも、しっかりサポートさせて頂きますので、
ぽっかぽかの家で、薪ストーブクッキングなどなど、
薪ストーブライフを存分に楽しまれてくださいね。
暖冬な愛媛でありながら、雪かきが必要なほど冷え込むM様宅。
極寒の2月、ご感想をお聞きするのが楽しみです・・♪